満員電車で汗が充満した電車に乗ると、自分の体臭は大丈夫か気になるところです。
お昼まではニオイはないのに、夕方気づくとツーンとした臭いがする・・
周りの人に恥ずかしくて聞けないからこそ、自分の汗のニオイがワキガレベルなのか診断していきましょう。
Contents
【セルフチェック】アナタはワキガの可能性あり?
まず、1~4に自分が当てはまるかチェックしてみてください。
1. 親のどちらかがワキガ体質
2. 白い服を着ると脇の部分が黄ばむ
3. 耳垢が水っぽい
4. 脇毛に白っぽい小さいカスみたいなものがつく
1~3に当てはまる方はワキガの可能性が高く、4はワキガレベルの強さが分かります。
脇のニオイが気になり1つでも項目に当てはまれば早めの脇のケアが必要です。
1. 親のどちらかがワキガ体質
親にワキガ体質がいるとワキガになる可能性が高いと言われています。
優性遺伝であるワキガは、どちらかの親がワキガの場合50%の確率で、その性質が受け継がれやすくなっています。
しかし、必ずしも両親からの遺伝で発症するわけではなく、いつのまにかワキガの症状がでるということもあります。
生活習慣によってストレスによって、皮膚に湿疹や若白髪など発症する場合もありますが、
同じように最近では環境要因で、食生活、睡眠など日々の生活習慣が関係し、ワキガが発症することもあるようです。
2. 白い服を着ると脇の部分が黄ばむ
私たちのカラダにはエクリン汗腺、アポクリン汗腺という2種類の汗腺があります。
ワキガの臭いは、アポクリン汗腺からでた汗に皮脂と細菌が混ざりあうことで発生します。
本来、汗は無色透明ですが、アポクリン汗腺から出る汗はエクリン汗腺のとは異なり、
黄色味を帯びているため、洋服に不着すると汗ジミができるのです。
つまり汗で服が黄ばむ場合は、アポクリン汗腺が活発ということになります。
3. 耳垢が湿っている
耳の中はアポクリン汗腺のみ存在しているため、脇のニオイの原因の一つとなるアポクリン汗腺が活動的だと、耳垢が湿った状態になります。
4. 脇毛に白いゴミのようなものがつく
アポクリン汗腺から出る汗は、タンパク質、脂肪などが含まれます。
それらが脇毛に付着すると、白っぽいカスのように見えるのです。
特に脇毛が毛深いと、毛穴の中にあるアポクリン汗腺の数も多くなります。
ワキガ体質になりやすい人がいる
重度のワキガだと生活習慣だけでは改善が難しいですが、中程度くらいであれば生活習慣を整えることも効果的です。
今までは気にならなかったけど、汗のニオイが気になるようになってきたという人も、ワキガ体質になりやすい生活をしていないか要チェックです。
ワキガ体質を改善するための5つの対策をみていきましょう。
ワキガ体質を悪化させる生活習慣をしていませんか?
あなたの生活習慣や傾向で当てはまるものはありますか?
・制汗剤を毎日使っている
・湯船につからない
・汗をかくのがキライ
・冬でも薄着をして汗をかかない対策をしている
・運動をしない
・肉やチーズが好き
・脇の脱毛は自分で行っている
このような習慣に当てはまるものがあれば、毎日の習慣の積み重ねによってワキガ臭を悪化させている可能性があります。
大人になってからニオイが気になるようになった、また脇汗の臭いが最近キツくなりはじめたと感じることもあります。
それは、アポクリン汗腺が活発になるような生活習慣が原因の可能性があります。
肉を毎日食べている
食生活の欧米化によって、こどもの時には発症しなかったけど、大人になってから体臭がきつくなる人が増えています。
肉などの動物性のたんぱく質を摂取し過ぎると、アポクリン汗腺が活発になるため、野菜、特に色の濃い緑黄色野菜を意識してとることが重要です。
さらに、豆腐などの大豆製品や海藻類、魚などバランスのよい食事を心がけましょう。
仕事が忙しいと、ランチはラーメンやカレーなど、野菜不足になりがちです。
毎日のランチに脂っこいものや、肉を食べてしまうのであれば、ビタミン、ミネラル、たんぱく質など栄養豊富な玄米おにぎりがおすすめです。
毒素を排出する効果でいえば、白米より、玄米のほうが優れています。
お酒の飲みすぎ、たばこ
汗腺を刺激してしまう要因としてアルコール、たばこのニコチンがあります。
お酒を飲むと、血管が拡張し、汗腺の活動が活発になるので、急激に発汗します。
ゆるやかに発汗する汗と比較して、急激な発汗による汗は臭い成分が多くふくまれているため、体臭のもとになってしまします。
さらに、たばこのニコチンは肺から吸収されて脳へ働きかけることで、交感神経を刺激します。
交感神経で動く脇のアポクリン腺も刺激され、汗の分泌を促してしまい、ニオイの元になってしまうのです。
肥満気味
太っている人は、なんとなく汗をかきやすいのはご存知だと思います。
代謝で発生した熱が自然に放出する際、太っている人は厚い脂肪のせいでなかなか放出することができません。
そのため、発汗することで熱を逃がそうとしているのです。
内臓脂肪が多いと無駄な汗をかいてしまうため、脂肪を燃やし適正体重にすることが重要です。
皮脂汚れが残っている下着を着ている
汗が乾きやすくて便利なポリエステルのインナーは、その繊維の特性上
汚れをため込みやすいという特徴があります。
たんぱく質や脂肪分を含む汗をかいていると、少しずつ下着に汚れが蓄積されてしまい、洗濯しても落ちにくいニオイになっている可能性があるのです。
ニオイが気になる人は、下着はポリエステルではなく、綿にしたほうがいいかもしれません。
日頃から汗をかかないようにしている
アポクリン汗腺から汗をかくとくさい・・何十回と聞いているのに、汗をかかないようにするのは何が悪いんだ!と思う方もいるかもしれませんが、あえていいます。
汗はしっかりかいたほうがいいんです。
普段空調が効いた部屋に長時間いると、汗をかくことをしないため汗腺が退化します。
さらに、いざ暑さを感じて汗をかいたときに、溜まっていた老廃物が一緒にでてきてしまい、結果として菌が繁殖しやすい汗をかき、ニオイがきつくなるのです。
汗によって老廃物を出すこともできるので、日頃から気持ちよく汗をかいていない方は要注意です。
ゆっくりとお風呂につかって、汗腺をひらかせ汗を流すことがおすすめです。
ストレスを感じている
実はこれが大きな要因という方が多いかもしれません。
アポクリン汗腺は、ストレスによっても活性化されてしまいます。痛み、不安、心配がトリガーとなって汗腺から活発に汗が分泌されることもあります。
ニオイが気になりすぎて、常に意識が脇のニオイに向いてしまっていると、それが毎日、一週間、一年と続けば相当なストレスを感じているはずです。
私自身、脇のニオイに気が気じゃなくなり、過度なストレスを感じていたことがあります。
そうすると、脇のニオイだけでなく、口唇ヘルペスや皮膚湿疹などほかの場所にも影響がでてきます。
解消のため少しでも時間をつくって、ニオイやコンプレックスから解放される時間を作るべきでしょう。
ワキガ体質を改善するには習慣を変えるだけで、お金をかけずともできることがたくさんあります。
ワキガ体質の改善に有効な手段について紹介します。
ワキガ体質改善に重要な4つのこと
汗腺を休める
できるだけ、休みの日は制汗剤を休み、汗腺を塞がずに過ごしましょう
汗にはサラッとした良い汗と悪い汗がありますが、普段から制汗剤で汗腺を塞いでいると、汗腺機能を働かせて良い汗をかくことができません。
臭わない汗をかくためには、汗腺を塞がない日も重要です。
汗腺トレーニング
体の機能は使わなければ少しずつ退化してしまいますので汗を抑えているばかりでは、ワキガ体質を改善することはできません。
汗を止めてばかりいると、汗をろ過する機能が衰え、ミネラルなどが含まれた汗をかいてしまいます。
皮膚に住みつく常在菌が不純物が含まれた汗を分解してしまうと、ニオイの原因になってしまうので、キレイな汗を日頃からかけるトレーニングをしましょう。
そして汗の質を高めるには、温泉やサウナが有効です。
臭う汗は、ダラダラ流れる大粒汗です。
ワキガ臭を気にするあまりエアコンで身体を冷やしたり、運動せず汗をかかないようにしていると、汗腺機能も低下し、汗をかくときは大粒のダラっとした汗をかくようになります。
サラッとした粒の細かい汗をかけるようにするために、サウナや温泉を上手に活用しましょう。
脱毛をする
ワキガ臭の原因となるのは、アポクリン汗腺から分泌される汗を菌が分解したときに発生します。
アポクリン腺は毛穴に沿って存在しているため、脱毛の照射によってレーザーが毛穴と同時にアポクリン腺への作用も期待できるのです。
また、毛があることによって起こっていた雑菌の繁殖はなくなるので、ワキガの人こそ脇脱毛はメリットがあります。ニオイを抑える手段として有効です。
ワキガを悪化させる食生活をやめる
もともと皮下脂肪、アポクリン汗腺が男性よりも多い女性は体のしくみ上、男性よりも女性のワキガの割合が多いそうです。
食生活では肉や乳製品の摂取が多いと、ワキガのニオイを強める原因になってしまいます。
女性の多くは、ケーキ、アイスなどスイーツが好きな傾向のため、乳製品に含まれる動物性脂肪を食べ過ぎると、ワキガを発症しやすくなるといわれています。
まとめ
ワキガのニオイを解消するためには、日頃の制汗剤のケアだけではなく汗の質を改善させることも効果的です。
ワキガ専用クリームはニオイを抑える効果が期待できますので、クリームを併用しながらニオイ体質を解消していくために、日々の習慣を見直してみましょう。