「脇の黒ずみ、ぶつぶつを治したいのであればピーリングしましょう」という言葉をそのまま信じてはいけません。
そもそも鳥肌みたいなブツブツは、ピーリングでポロポロ取れるなんてことないので、ピーリングだけで消すことはほぼ不可能なのです。
脇のブツブツにはなぜピーリングが効くと言われているか、またピーリングをつかってブツブツを治す方法についてみていきましょう。
Contents
ピーリングだけでブツブツが治ると期待しないほうがいい理由

そもそも、脇のブツブツはたった1回のピーリングケアだけで取れるはずがないのです。
「ピーリング剤をぬってマッサージするだけで、脇のぶつぶつや黒ずみがポロポロ取れる」
こんな宣伝文句は丸ごと信じないようにしたいところ。
なぜなら、ブツブツ、黒ずみはこすったら取れる汚れではないからです。
肌の正常な生まれ変わりのサイクルを取り戻すことが、ブツブツ解消の鍵になります
そのため、脇のぶつぶつの症状によってはピーリングで期待できる正常なターンオーバーを促す効果によって、改善されるのも事実です。
脇のブツブツを治すために、どのような状態であればピーリング方法が効くか、みていきましょう。
ピーリングとは二種類ある
ピーリングには、ホームピーリングと、美容皮膚科などで行うケミカルピーリングの2種類があります。
ケミカルピーリングは、角質を含む表皮層とその下の真皮層にまで効果が作用しますので、刺激も強くなりますが、剥離(はくり)効果が高くなります。
逆にホームピーリングは、皮膚の角質層のみ作用するので、ケミカルピーリングと比較すると刺激はマイルドになります。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、ニキビ跡や毛穴汚れ、くすみ、皮脂の過剰分泌を改善するために
ピーリング剤(化学薬品)を使って皮膚の表面を剥がしていく美容法です。
美容皮膚科でしか治療を受けることができないため、ホームピーリングと比較するとケミカルピーリングの費用は高額となりますが、ピーリング効果は圧倒的に高いので、即効性が期待できます。
クリニックによっては刺激成分の強いピーリングを使用しているため、使用の際は医師としっかりと相談しましょう。
ホームピーリング
ホームピーリングは、医療機関で使用するピーリング剤よりも濃度が弱く、自宅で化粧品用として使えるものです。
石鹸やジェルタイプなど、お風呂で一度は使ったことがある人も多いかと思います。
医療機関でしかうけられないケミカルピーリングより、費用はぐっと抑えられ、簡単にセルフピーリングができるところがメリットです。
ここでは、自宅で手軽にケアができるホームピーリングを以下で取り上げます。
ブツブツにピーリングが効くといわれる理由
脇のブツブツに効果があるといわれているのはズバリ「肌ターンオーバーを促進させることができる」からです。
毛穴の汚れ、埋没毛は、本来剥がれて落ちるべきものが肌に残ったままの状態です。
例えば、私たちの食事から排せつにおけるカラダのしくみでも同じことが言えます。
食べ物を体に入れた後、人間は排せつと消化を同時に行うことができません。
消化が優先され、その後排せつとなりますが、排せつがうまくできないと老廃物が蓄積してしまい体に毒素が溜まってしまいます。
毒素が溜まった身体では、正常な組織の生まれ変わりにも影響がありますので、排せつができないと身体全体のトラブルにつながってしまうのです。
脇のブツブツ、肌トラブルも同様で、身体の外に排出されるはずであった毒素がそのままに、本来とは違う形で組織が成長してしまている(埋没毛)状態です。
そうなると肌の生まれ変わりにも影響があるからこそ、ピーリングでしっかり老廃物をしっかり流すことが必要なのです。
【症状別】脇のブツブツの原因とピーリングの効果

ピーリングによる効果◎ 「毛穴汚れ」
ホームピーリングで効果が発揮しやすいのは、脇の毛穴に汚れが詰まっている状態です。
詰まってしまう原因には様々なものがあります。
皮脂や古い角質が剥がれず毛穴に詰まったもの、または制汗剤やボディーソープの洗い残しなどが汚れとして、詰まってしまうことがあるのです。
ピーリングをすることで、古い角質を皮膚から剥がし、正常な肌のターンオーバーを整えます。
汚れを詰まったままにしておくと、皮脂が正常に分泌されずに乾燥も進み、ざらざらとした角質が厚くなってしまいますので、この場合はしっかりピーリングで剥離することで、ザラつきに効果があります。
ピーリングによる効果〇 「埋没毛」
埋没毛とは、毛が皮膚の中に埋まってしまい、黒くプツプツとなっている状態です。
埋没毛を出すために、正常なターンオーバーを促進させるためピーリングを使うことができます。
不要になった角質は自然に剥がれ落ちますが、ストレスや加齢、冷えなど様々な要因で、本来剥がれるはずの角質がなかなか剥がれなくなってしまいます。
ピーリングによって、肌の表面、角質層をきれいにすることができるので、埋まった毛が出てくるように、補助することができるのです。
ピーリングによる効果△ 鳥肌
鳥肌の原因は、毛抜きでムダ毛を引き抜くことです。
ムダ毛のみを抜くので、肌への刺激はかからないと思いがちですがそれは間違い。
無理やり引き抜くため、毛穴の内側にある皮膚が引っ張り出されてしまうこともあり、鳥肌の原因となります。
さらに、毛を引き抜くときに周りの筋肉を刺激してしまい、鳥肌の状態のままになってしまいます。
この場合、ムダ毛の処理が一番の刺激で肌が敏感になっているため、
ピーリングのケアをするまえに毛抜きの使用を先に辞めたほうが良いでしょう。
【オススメ】脇の毛穴汚れ、皮脂詰まりに効果があるピーリング
ピーリングは、刺激の強いものだと、角質を溶かしすぎ肌に必要なものまで奪われてしまいます。
そのため、不要な老廃物は剥がしつつ、肌に優しく作用するものを長く使ったほうが、改善効果を実感することができます。
デリケートな脇には、強くこすらずに表面の老廃物を絡めとることができるもの、無添加で肌に優しい設計のもの使いましょう。


ピーリング効果を高めるためのひと手間「蒸しタオル」
ピーリングする前湯船に入れない時は、蒸しタオルを使うのもおすすめです。
蒸しタオルで肌を柔らかくすることで、毛穴が開きやすくなります。
毛穴に詰まった汚れを出すのにピーリングの効果を高めることができますし、皮膚の中に埋まった埋没毛が出てくるということもあります。
お風呂でピーリングを行うなら、湯船に入って温めておくのも効果◎です。
ピーリングの頻度は週1「やりすぎはNG」
ピーリングを毎日、週に何回もなどやりすぎは逆効果です。
出来れば、10日に1回程度のスペシャルケアでしっかり使うほうが良いでしょう。
ケミカルピーリングの場合は、皮膚の組織を化学薬品で一度壊すことで、肌を強制的に再生させます。
一方、ホームピーリングの場合は、角質をマイルドに溶かし肌表面の落ちなくなった汚れを除去する程度です。
刺激自体は医療用と比べ弱いものではありますが、角質を溶解するため、頻繁に行うと、正常な角質も剥がしてしまうことがあるので要注意なのです。
1ヶ月、3ヶ月、1年と長いスパンで考えた時に、元々必要なものを剥がし続けることで、肌が少しずつ敏感になっていってしまいます。
ブツブツの原因を除去すること、さらにブツブツの予防をするという立ち位置で、頻繁に使わないように気を付けましょう。
ピーリング後は保湿が必要
不要な角質を落とした後は、肌を保湿しましょう。
皮脂が詰まってまたブツブツができるのではないかと心配する人もいますが、ピーリングで肌の汚れを取るために、肌に必要な油分も少なからず奪っています。
肌に本来必要な油分が足りないと、肌を守るために余計に皮脂をだしてしまい、過剰に出た皮脂が毛穴に詰まりやすくなってしまうのです。
そのため、ピーリング後にはしっかり肌を保湿することで正常な肌の油分バランスを整えることが必要です。

混合トラブルがあればまず皮膚科へ
まず黒ずみケアが必要か、皮膚荒れを先に治すかは見極めましょう。
何も塗っていない状態でも、服のこすれなどで脇にかゆみがあったり、湿疹や肌荒れがある状態であれば、黒ずみクリームの前に皮膚科で塗り薬など処方してもらったほうが良いでしょう。
肌トラブルがある下地より、健康な肌ではあるけど悩みのある下地からのほうが回復が早いはずです。

まとめ
毛穴の詰まりや埋没毛がある脇のブツブツは、ピーリングで改善することができます。
しかし、ピーリングは塗った瞬間からブツブツを根元から取り去るものではありません。
正常なターンオーバーを促進することで汚れを剥がし、ブツブツがある肌の再生をうながすため、1回だけで効果を感じることがほぼできないのです。
ピーリング自体のケアだけでなく、頻度やケア後の保湿も大事になってきますので、ブツブツに効果的なスペシャルケアとして、ブツブツが気になる方はピーリングを取り入れてみてください。

