汗をかくシーズン。においだけではなく、汗が刺激になって、かゆみや湿疹などの肌荒れに悩む人も少なくありません。そのような方は肌の乾燥、皮膚のバリア機能低下に注意が必要です。汗荒れとあせもの違い、そして改善&対策法を紹介します。
Contents
汗荒れとあせもの違いとは
汗荒れとは
汗荒れとは、汗に含まれる塩分などが肌の表面への刺激となり起こる炎症です。
汗をかいたときに、かゆみ、またはピリピリとした痛みを感じ、肌がただれるような状態になります。
あせも(汗疹)とは
あせもは一気に多量の汗をかくことで出現します。汗が汗腺に詰まってしまい、炎症が起きてしまう症状です。
脇だけではなく、顔、首、胴体、肘や膝裏にも出現しやすく、通気性が悪く、湿気が多い服を長時間着ていても発症しやすくなります。
汗荒れ、あせもの原因は?
あせもは汗を出す管がつまってしまうので、主に急激な発汗によるものです。
一方、汗荒れは、乾燥などによる肌のバリア機能低下、そして雑菌が原因です。
肌には外部の刺激から皮膚を守る働きがありますが、皮膚の洗いすぎや乾燥などによりその働きが弱まると、
水分以外にふくまれる汗の成分である、ナトリウムやアンモニアなどが刺激となってしまい、炎症を起こしてしまいます。
敏感な肌にも使える制汗剤は、乾燥しにくいクリームタイプを選ぶのがおすすめです。 ワキガの原因菌を殺菌する効果が高く人気なのはデオシークのクリームがあります。
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また、汗をよくかき皮膚に雑菌が繁殖しやすく、肌表面の菌のバランスによって肌質がアルカリ性へ寄ることで、汗による肌荒れにもなりやすいようです。
汗荒れになりやすい人チェックリスト
1. ナイロンタオル&液体ボディーソープで体をゴシゴシ洗う
ボディーソープは固形石鹸より20倍の洗浄力があるといわれています。
汗は水溶性の汚れでシャワーだけでしっかり洗い流せるため、そのような強い洗浄力がある洗剤を毎日使ってしまうと、洗いすぎてしまい、バリア機能の低下を招いてしまいます。
敏感肌の方は、シャワーで十分に汗を流せば、石鹸で洗うのは週1回程度で十分でしょう。
2.下着やベルトをキツめに着けている
キツいインナーやベルトの摩擦によって皮膚にダメージを与えてしまいます。
夏は汗をかくため、肌をキツく圧迫してしまうと汗が乾きにくく、蒸れやすい状態が長時間続くため、雑菌により皮膚が荒れやすくなってしまいます。
3.皮膚が乾燥している
夏はエアコンによる乾燥や、強い紫外線もあるので、皮膚にとってはより過酷な状況になります。
さらに、汗のニオイが気になるため洗いすぎてしまうことが乾燥につながっているため、皮膚のバリア機能が低下し、荒れやすい状態になってしまっています。
汗荒れ、あせもになったときしてはいけないこと
掻きむしらない
一度掻くと、途端にかゆみスイッチが入ってしまうため、掻かないようにしましょう。
かきむしると傷ができ、そこからより炎症が広まってしまうため、汗荒れを悪化させてしまいます。
汗をかいたまま放置しない
細菌が繁殖しやすい環境が作られ、肌荒れしやすくなるため、汗がでたらこまめに拭きとります。
汗拭きシートなどはアルコールが含まれているため、炎症がひどい場合や敏感肌の方は使用に注意が必要です。
乾いたタオルでゴシゴシと擦るのではなく、濡れたタオルで優しく抑える程度にしましょう。
汗荒れの治し方
夏でも保湿をする
汗をかくので実感しにくいですが、自分が思っているよりも夏の肌は乾燥しやすいため、
お風呂あがりにたっぷり保湿し、角質層にうるおい届けましょう。
締め付けがなく、通気性の良い服を着る
かゆみを感じたり、汗が乾きにくい状況をさけるため、なるべく通気性のいい服を選びましょう。
速乾性のある服もいいかもしれませんが、敏感肌の方はポリエステルなどの化学繊維の着用は注意したほうがいいかもしれません。
お風呂の温度はぬるめにする
炎症によって肌が過敏になっている可能性があるため、シャワーはぬるめのお湯で浴びるようにしましょう。
炎症がひどい場合は皮膚科にいく
かぶれがひどいと感じた時は皮膚科にいきましょう。
私は首回りに汗荒れができやすかったのですが、一度かいてしまうと広がってしまうため
悪化する前に皮膚科で処方された薬を使用し、早く治していました。
あせもより汗荒れのほうが重症化しやすい
汗が蒸発すると皮膚上に残った塩分やアンモニア成が刺激になり、かゆみや赤みを引き起こす炎症となります。
かぶれができるとそのかゆみから、掻きむしって重症化しやすいといわれています。
特に、皮膚が柔らかい所、乾燥しているところ、また衣服との摩擦が起こりやすいところで汗荒れはなりやすいため、汗をかいたら、早めにふきとってあげることが必要です。
体のニオイが気になるからと言って、洗いすぎはNG
私自身、脇のニオイが気になり、毎日固めのナイロンタオルを使って液体ボディーソープでゴシゴシ体を洗っていました。
ワキガのニオイを消したくて、たわしを使ったこともあります(笑)
しかし私は敏感肌なので、皮膚へのダメージは相当だったようで
下着の肩紐が肌に擦れるだけで汗荒れが発生、ストッキングを履くとかなり蒸れるようになり、内股の皮膚がボロボロになっていました。
誤ったニオイ対策によって、一度汗をかくとすぐに汗荒れを繰り返す肌質になってしまう危険もありますので、汗荒れしやすい肌にならないよう、私と同じように体を洗いすぎている方は洗い方をぜひ見直すことをおすすめします。