制汗剤の種類がありすぎてどれが効くのかわからないという方は、成分で選びましょう。
ワキガ臭は、アポクリン汗腺からでる汗と皮膚上の雑菌が交じり合ったときに発生します。
脇を丁寧に洗っても、ワキガ臭を発する菌が繁殖する限りニオイは軽減されないので、おすすめなのが菌を殺菌する成分「イソプロピルメチルフェノール」が配合されたものです。
体臭に悩む管理人自身がいくつもの制汗剤を試した中で、イソプロピルメチルフェノールが入った制汗剤は、ニオイに対して効果が高かったです。
今回はワキガ臭に有効な成分と、効果的な成分が配合された制汗剤を紹介します。
Contents
わきが臭は「黄色ブドウ球菌」「ジフテロイド菌」のせい
黄色ブドウ球菌
「黄色ブドウ球菌」は、皮膚以外にも鼻の粘膜や喉、耳など広範囲に存在していて、20~30%の健康な人が保菌しているといわれています。 特に手荒れがある部分には通常よりも多くの菌が繁殖してしまうので、強い制汗剤などによる皮膚の荒れは注意です。
ジフテロイド菌
皮膚表面に繁殖する雑菌である「ジフテロイド菌」によって、脇に存在するアポクリン汗腺から分泌される脂肪分やタンパク質が分解されます。
そのときに、ワキガの悪臭元である「ジメチルジクラソン」や「カプリン酸」が発生するのです。
ワキガ対策のカギは「汗」と「菌の繁殖」を抑えること
ワキガのニオイ対策でケアすべきは、「汗の量をなるべく減らす」こと、そして「雑菌の繁殖を抑える」ことなので、この2つにアプローチできる成分が入った制汗剤を選ぶのがベストです!
汗を抑えるには「パラフェノールスルホン酸亜鉛」など肌への刺激が少なく、「制汗成分」が強力なものがいいです。 汗を防ぐ成分の働きは、主に皮膚のタンパク質を変化させ汗腺の出口をふさぎます。
血管や組織を縮める収れん作用によって汗腺が引き締まり、過剰な汗の分泌を抑えてくれます。
菌の繁殖を抑えるには、「殺菌成分」に着目しましょう。
殺菌剤は様々な種類があり、軽度のワキガの人が殺菌作用の強いデオドラントを毎日使っていると、常在菌のバランス崩れ、よりニオイがキツくなってしまうことがありますので、肌に優しくて殺菌作用も期待できる成分を選びます。
それが「イソプロピルメチルフェノール」です。
脇の殺菌に効果がある成分4つ
★推奨成分★イソプロピルメチルフェノール
イソプロピルメチルフェノールは殺菌効果が期待されていて、低刺激の成分です。ほとんど無味、無臭で一番の特徴は低刺激であるということです。
大阪化成株式会社によると、人臨床試験等で皮膚アレルギー性は報告されていないようで、皮膚への刺激が少ないことが分かっています。
広範囲の殺菌性もあり、各種の細菌、酵母、カビ類等にマイルドに作用します。
皮膚へのダメージを抑えながらワキガの大敵である菌を殺菌してくれます。
また、イソプロピルメチルフェノールはデオドラント以外にも、軟膏や傷消毒薬、また医薬部外品のハンドソープ、育髪トニックなどの化粧品等の添加物として広く利用されています。
塩化ベンザルコニウム
とにかくニオイを消したい人にとっては高い効果を発揮します。
塩化ベンザルコニウムは主に手指の除菌に使われているものです。(オフィスや病院などのドア付近に置いてありますよね)
強い殺菌力があるので雑菌繁殖による臭いを抑えることはかなり期待できますが、
敏感肌の方にとっては成分が強い可能性があるので、デオドラントとして使うのは刺激が強すぎるのが難点です。
殺菌効果は強いですが、角質層のうるおいを奪い、肌が乾燥しやすいのがデメリットです。
銀イオン
銀の殺菌作用によって、臭いの元を取り除きます。
汗や皮脂・タンパク質などを細菌が分解する時や、細菌が繁殖する際に発生するニオイに銀イオンは、細菌などと結びついて最近の活動を抑制させる働きがあります。
通常のアルコールとは異なり、銀イオンは揮発性がないので効果の持続も期待することができます。
エタノール
ワキガのニオイ菌を消し去ってくれますが、エタノール配合のウエットティッシュで脇を拭いて効果があるのは、皮膚上の菌です。
そのため、毛穴に入り込んでいる菌を殺すことができません。
エタノールはアルコール消毒と一緒なので、皮脂を必要以上に除去してしまう可能性があります。
殺菌作用の強いものは注意!皮膚の常在菌を殺してしまうとニオイが強くなる悪循環
脇の汗を抑える効果がある成分4つ
★推奨成分★パラフェノールスルホン酸亜鉛
金属塩の一種でタンパク質と反応してできた皮膜で汗腺に蓋をし汗の量を抑えます。
パラフェノールスルホン酸亜鉛は制汗剤以外でも使われており、化粧品などにも利用されています。
刺激や副作用などが比較的少ないとされてるので、敏感肌でデオドラント製品のかゆみが気になる方はこちらを選びましょう。
殺菌成分:イソプロピルメチルフェノール
制汗成分:パラフェノールスルホン酸亜鉛
ワキガ臭に効果がある、この2つの成分が配合された強力デオドラントはこちらです!
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塩化アルミニウム
塩化アルミニウムは強力な収れん作用をがあり、肌を引き締め、汗を抑制する働きがあります。
主にデオドラントに使用されますが、収れん化粧水やシェービングローションなど肌の引き締め効果を期待できる化粧品にも配合されているようです。
欧米では、塩化アルミニウムを配合した強力な制汗剤が使われていていますが、塩化アルミニウムは刺激が強いため、肌が強いと自負している人でもかゆみやヒリヒリを感じることがあるようなので、敏感肌の人にとっては刺激が強すぎるかもしれません。
塩化アルミニウムが配合された制汗剤はこちらです!
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クロルヒドロキシアルミニウム
市販の制汗剤によく配合されている成分です。塩化アルミニウムと同じ働きで、汗腺の出口をふさぎ汗を止める効果はあります。
塩化アルミニウムと比較すると汗を抑えたい方にとっては物足りないかもしれませんが、成分としての刺激が強くない分、肌荒れなどののリスクは低くなります。
ミョウバン
汗が出るのを抑え、菌の繁殖も抑えます。天然成分を選びたい方はこちらでしょう。
ワキガの度合いが強くなれば、脇にいる常在菌もジフテロイド菌という比較的強い菌が占めるようになるので、強い殺菌剤で滅菌状態になっても回復力はあります。
殺せば殺すほど耐性がつくようにならないよう注意が必要です。
しかし、ワキガの度合いが低い方や、汗のニオイが気になるけどワキガではない人の脇には、「表皮ブドウ球菌」という常在菌に占められています。
完全に滅菌をし続けると、黄色ブドウ球菌などのさらに強い菌が繁殖するようになり、より強い臭いを発生する可能性があるため、あまり脇を洗いすぎないように心がけることも必要です。
強力な制汗剤はあくまで対処療法。ワキガの根本解決にはならない
非ワキガの人の腋には「表皮ブドウ球菌」という常在菌がいます。
この表皮ブドウ球菌は美肌菌ともいわれていて、汗や皮脂などを栄養源とし皮膚を弱酸性に保つグリセリンを生み出してくれます。 病原菌の侵入や菌の増殖するのを防いでくれるので、弱酸性に保たれた皮膚は、バリア機能を持ち、肌を清潔に保ってくれるのです。
強い制汗剤で殺菌をしてしまうと、この善玉菌である表皮ブドウ球菌も一緒に殺してしまうことになり、消臭パワーを半減させてしまうのです。
ニオイ対策のためには乾燥対策も重要
表皮ブドウ球菌などの良い常在菌は、皮脂を食べて皮膚を清潔にしてくれますが、乾燥した肌の上では繁殖できないため、ジフテロイド菌などの強い菌が繁殖してしまうのです。
皮膚は乾燥すると皮脂を出して、乾燥から肌を守ろうとします。しかしその時過剰に皮脂が分泌されてしまい、たくさん出た油分を餌にするジフテロイド菌が繁殖する原因になってしまうので、衣類の摩擦や制汗剤による乾燥ダメージにさらされやすい脇は、乾燥対策が重要になってきます。
肌に密着するクリームタイプのデオドラントは、ロールオンよりも汗でながれにくく、乾燥もしにくい特徴がありますので、ニオイが気になる人はクリームタイプをおすすめします。
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