スプレータイプの制汗剤は清涼感があるので気持ちが良いですよね。
しかし、自分のにおいが気になり頻繁にスプレーをしていると、空気と一緒に吸い込んだ制汗剤が体に悪影響を及ぼす可能性があります。
世界ではスプレータイプの制汗剤の危険な使用や死亡事故が確認されています。
気軽に使える制汗剤だからこそ、使用には改めて気をつけたいところです。
この記事では、誤った制汗剤の使い方によってどうなってしまったのか、世界で配信されたニュースをみていきましょう。
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デオドラントチャレンジで皮膚移植
欧米の若者に流行した遊びによって、皮膚移植を余儀なくされた少女がいます。
「デオドラントチャレンジ」と呼ばれる、制汗剤を至近距離で噴射して、冷たさと痛みに耐える遊びが、欧米で流行しました。
15歳の少女が、腕に制汗スプレーを皮膚に噴射した結果、痛々しく炎症、膿が広がってしまい、皮膚の移植が必要なほど深刻な状態となりました。
少女の母親は、Facebookを通じて娘の過ちを投稿し、絶対に子どもに同じことをさせてはいけないと、腕の画像付きでメッセージを発信しています。
動画でも、皮膚が真っ白になっているにもかかわらず、噴射をしています。
制汗スプレーは、使い方を間違えるだけで凶器にもなりうることが、この動画を見ていて感じますね。
慌てて窓を開けたが間に合わず・・制汗スプレーで少女が死亡
イギリスで、制汗剤を噴射したガスを吸い込んだことによって、12歳の少女が死亡する事故が起こっています。
少女が死亡した部屋の窓が少しだけ空いていたそうで、何か異変を感じて自身で開けたが間に合わなかったとされています。
日ごろから極端に、肌や体臭を気にしていたということで、家族や周囲の話は、制汗剤などのデオドラントを次から次へ使っていた少女には届いていなかったようです。
過度な気にしすぎによる行為は、自分や家族だけの力では改善することが難しかったのかもしれません。
体臭に関して極度の不安や、落ち込みは精神的にも肉体的にもつらいことです。
自分や家族で解決できない場合は、重症化する前に医療機関に助けを求める必要があるのではないでしょうか。
https://www.excite.co.jp/news/article/Techinsight_20170410_371416/
16歳少年が制汗スプレーのブタンガス吸引で死亡
自分に向けて大量の制汗スプレーをかけ続けた結果、16歳の少年がスプレーのガスを吸引したことによって
急死するという事故がイギリスで起きました。 少年は児童養護施設で暮らしており、施設入所の半年前までは、ある家庭の養子だったそうです。
母親によると、少年はシャワーを浴びない代わりに、制汗剤などを愛用していたと話しており、
少年の部屋には消臭剤、制汗剤などが42本もあったそうです。
検視官によって死因は「ブタンガス吸入を原因とする神経・循環器系障害による急死」と見立てられました。
自己臭症、潔癖症、ばい菌恐怖症など、ニオイや菌に敏感な人にとって、
清潔にすることができる殺菌剤、消毒液などは、必需品なのかもしれません。
しかし重度なものであればあるほど、本人では客観的に判断できない可能性があります。
ここまでくると日常生活も相当つらい思いを本人はしていたのではないでしょうか。
時には、家族の方が危機感をもって、過度な潔癖症は命に関わる問題でもあるという認識を持ち、
制汗剤、消毒液などの使い過ぎをセーブできるように支援することが必要なのかもしれません。
http://japan.techinsight.jp/2016/01/yokote2016011312030.html
締め切った空間で制汗スプレーの使用は控えて
汗のニオイ、体臭はいつも嫌われる存在です。
特に、下水が発達した日本では街中のにおいもほぼ無臭化されているので、ニオイを気にする人にとって、除菌、消臭アイテムはなくてはならないものになっています。
しかし、どんなものでもそうですが制汗剤の使い過ぎは体に毒です。
今回ニュースで死亡事故とされているスプレータイプは、身体にかけたガスを吸い込みやすいため、過度な利用によって内臓や粘膜などにダメージを与えてしまうのです。
くれぐれも使用の際は、広い空間で行うこと、さらに窓をあけて換気を行うことをするようにしましょう。