天然の消臭成分である「ミョウバン」。デオドラント製品にもミョウバンが使われていますよね。
デオドラントに効果があるならとミョウバンを脇の汗対策に使いたいところですが、
正しい使い方と効果を知ってから、自分にあった使い方をしてみませんか?
この記事ではワキガ対策にミョウバンに効果はあるのか、
またミョウバンを使ったおすすめのデオドラントケアも併せて紹介していきます。
Contents
ミョウバンとは?
体臭、多汗の治療で五味クリニックの院長である五味常明先生によると、ミョウバンは最も古く、最も安く、最も身近で安全なデオドラントと言えるそうです。
ミョウバンは、カリウムやアルミニウムなどの金属が特殊に結びついた複合塩とされ、市販ものは工場で合成されています。
自然にも生成されていて、別府の明礬(みょうばん)温泉は有名ですよね。
またミョウバンは、ごぼうのあく抜きやナスの漬物など、食品の添加物としても使われていて、数百円で手頃に手に入ります。
制汗剤として使う場合に期待される効果として、ミョウバンには汗を抑える収れん作用もあります。
ただし濃度が強すぎると皮膚が荒れたりすることもあるため、デオドラントとして使う場合は濃さを調節することをお忘れなく。
ミョウバン水の効果は?
殺菌、消臭ができる
ミョウバンは水に溶けると酸性になるので、雑菌の繁殖を抑制してくれます。
汗を抑えることができる
収れん作用によって、汗腺を引き締めて、汗が出にくい状態にしてくれます。
ミョウバン水の作り方
ミョウバン水の作り方は簡単です。私は使いきれる量をその都度作っています。
余ったら冷蔵庫に入れて保存し、一ヶ月以内に使い切るようにしましょう。
ミョウバン水の材料
・市販のミョウバン(17g)※粉末の焼きミョウバンでOK
・水道水 500ml
・ペットボトル
ペットボトルに、水道水、ミョウバンを入れてよく振るだけです。
底にたまるので気づいたときに振り、1日そのまま放置すると綺麗に溶けて透明の液になります。
ミョウバンを入れた直後は白濁
1日経つとキレイに溶けます
ワキガの臭いにはミョウバン水は効かない
あくまで個人の使用感となりますが、ミョウバン水を脇に塗っただけでは中程度ワキガのニオイを抑えることは難しいです。
ミョウバンを直接脇にすり込む方法もありますが、私の場合汗をかいたあと脇がかゆくなってしまいました。
敏感肌の方はかぶれに注意が必要ですが、ミョウバンを直接脇にすり込んだ方がニオイは抑えられます。
しかし、午前中に使用後、お昼以降にはやはりワキガ臭が復活してきますので、マイルドな消臭効果は非ワキガの方向けなのかもしれません。
デオナチュレなどの制汗剤は、ミョウバンが結晶となった天然塩である「アルム石」に、イソプロピルメチルフェノールなどの殺菌効果のある成分をプラスされています。
ミョウバンだけでは脇のニオイを抑えるために必要な殺菌効果は弱いため、殺菌効果を補う物質が配合されているのかもしれません。
そのため、ワキガの場合に必要な消臭効果をミョウバンのみで補うことは難しいと考えています。
ミョウバンは限りなく自然由来の消臭成分のため、制汗剤を使わないときに代用したり、普段のニオイケアに制汗剤以外の使い方で取り入れることをおすすめします。
ワキガに効果的なミョウバン水のおすすめの使い方3つ
私は中程度ワキガですが、ミョウバン水の殺菌効果ではワキガのニオイを抑えることは難しかったです。
ですが、天然成分でもあるミョウバンは、制汗剤を使わず汗腺を休ませるときに使うのには適していると思います。
そのため、普段のニオイケアに取り入れる、補完的な立ち位置として利用しています。
1.ミョウバン水を入浴剤として使う
入浴剤は、500mlの水道水に17グラムのミョウバンをペットボトルにいれて溶かしたものを使います。
湯船にはったお湯に、500mlペットボトルの2/3程度、作ったミョウバン水を湯船にいれて、ミョウバン風呂に使っています。
ミョウバンは水に溶けると酸性となるので、臭いの元である雑菌の繁殖を抑制することができ、結果としてお風呂上がりの体臭を抑えてくれます。
ミョウバン風呂はワキガだけではなく、足のニオイや背中のニキビ、あせもなどにも効果があるようです。
皮膚上には良い常在菌もいるため、過剰に殺菌しすぎるのも良くないので、私は2週間に1度のペースで入っています。
3日に1回、1週間に1回、半月に1回など、自分に合った頻度で入るのがおすすめです。
小粒の汗
体全体にサラッとした汗をかけます
2.外出先でサッと脇を拭くときにつかう
普段、ウエットティッシュで脇を拭いている方は多いと思いますが、コットンなどにしみ込ませたミョウバン水で、脇を拭いてリフレッシュするのもおすすめです。
乾いたハンカチより、濡れたタオルやティッシュで脇を拭く方が菌を拭きとることができるので、
ミョウバンの殺菌効果もプラスできれば、外出先で塗りなおす制汗剤の効果を高める事ができます。
制汗剤の塗りなおしの前に使う場合は、ミョウバンスプレーを直接脇に噴射してタオルでふくよりミョウバン水をたっぷりとしみ込ませたコットンなどで拭いてあげたほうが、塗りなおしの効き目が持続するような気がしています。
3.衣類の消臭スプレーとして使う
脇のニオイがついてからでは、ニオイの程度によっては消臭が難しいでしょう。
そのため、ニオイがついてからではなく、外出前の服にミョウバン水をふきかけておくのがおすすめです。
衣服にあらかじめ消臭スプレーをしみこませておくことで、汗をかいたときに繊維内での菌の繁殖をいち早く抑制する効果が期待できます。
ミョウバン水を消臭スプレーとして使っていますが、衣服に染みなどは今のところ確認できていないので、ストレスなく使っています。
まとめ:ミョウバンはわきが対策ではなく汗臭対策
ワキガの臭いが気になるからといって、殺菌しすぎると、皮膚上の良い常在菌ではなくワキガ臭を放つ菌が脇にすみつくようになるので、長期的に考えると、ニオイが強くなってしまう悪循環に陥ります。
そこで、殺菌を穏やかに行い、菌のバランスを整える日があったほうがいいと考えています。
天然成分であるミョウバンは、マイルドな消臭成分のため、肌を休ませたい時にはピッタリです。
私は家にいる日は、極力制汗剤をつけずに過ごし、ミョウバン風呂につかるようにしています。
ミョウバンはメインの制汗剤として使うには心もとないので、肌の調子を整えるサブとして使うのであれば優秀な汗臭対策グッズと言えるでしょう。
ワキガ対策をするにはクリームは必須
外出前のわきがケアにはミョウバン配合の制汗剤ではなく、わきが専用のクリームを使いましょう。
中程度ワキガくらいの人にとっては、においを抑臭する効果が全然ちがいます。
わきが臭はミョウバンでは抑えられないからです。
コスパ、効果にこだわり、ワキガクリームを試してきた私の中で最もおすすめできる制汗剤を紹介します。
『デオシーク』はお客様満足度93%!リニューアルでさらに消臭力UP
デオシークの効果は人それぞれだと思いますが、私は雑菌の繁殖をおさえられていると実感しています。
以前は、会社でトイレの度にニオイの確認をしていましたが、ニオイチェックの回数がグッと減りました。
夕方になってもいやなツンとした臭いを感じることが減ったからです。
デオシークについての効果、実体験レビューはこちらの記事で紹介しています。
自分にあうクリームを使いたい。人気ワキガクリームの徹底比較で、中程度ワキガの人が使ったときの使用感レビューしています。