自分の汗の臭いが気になるけど、ワキガがどういうニオイか分からないと、漠然と不安になってしまいます。
腋臭のニオイは個人差があり一概にコレと言うことは難しいですが、ワキガには汗臭さとは違った刺激臭があります。
自分がどのタイプの可能性が高いのかを知ることは、ニオイケアをするうえで重要です。
大きく分けて、ワキガのニオイの原因3つを見ていきましょう。
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ワキガと汗臭いは別物?
日本人は清潔志向で、ニオイに敏感といわれています。
ちょっとした汗臭さでも敏感になってしまい、ワキガではない人も「自分は腋臭じゃないだろうか・・?」と心配してしまう人もいるようです。
高校生の時、体育が終わった後は更衣室のそこかしこで、「シューシュー」と制汗剤の音が鳴り響いていたのを思い出します。
脇のニオイを少しでも軽減させようと、制汗剤を脇だけではなく全身にも振りかけて、カモフラージュしていたこともありました。※全身に制汗剤をかけると汗が出せなくなり熱がこもってしまうので、今でこそ大変なことをしていたと気づきましたが・・・
そもそも、ワキガのニオイと汗のニオイは別物です。
ワキガは、アポクリン腺から出る汗と、皮脂や雑菌が混じるときに独特のツーンとした刺激臭を発生させます。
自分がワキガかどうか分からない方は、自己診断してみましょう。
個人差あり!ワキガ臭の種類とは?
もちろん、自分の感じ方と相手が感じるニオイにも差があるかもしれません。
脇の皮膚にいる菌によって汗が分解されることがニオイの原因になっています。
わきがは汗臭さだけではなく、このような刺激のあるニオイを発します。
きついカレーのようなニオイ
鉛筆の芯のような、錆びた鉄くさいニオイ
生乾きの雑巾や剥がし忘れた絆創膏のような、蒸れたニオイ
納豆が腐ったような酸っぱいニオイ
ワキガ臭が発生する理由3つ
まず、両親がワキガの場合は80%、片方の親がワキガの場合は50%でワキガが遺伝するといわれています。後天的な理由としては食生活、ストレスレベルなどの生活習慣によってオトナになってからも発症する可能性があるようです。
ワキガ臭が発生する理由は様々ですが、複数の原因を抱えていることが多いです。
アポクリン汗腺から分泌される汗
アポクリン汗腺から出る汗と、皮膚に住む常在菌、皮脂がまじりあってニオイを発する。
毛穴、汗腺に汚れが詰まっている
アポクリン汗腺から出る脂肪分の多い汗が脇毛に絡まったり、汗腺をふさいだりして雑菌が繁殖しやすい状態になっている。
エクリン汗腺から分泌される汗
エクリン汗腺から出る汗の99%は水だが、汗として排出されてはいけないミネラルなどが体に再吸収されず、そのまま汗として分泌されてしまって、臭いの元となる。汗腺の機能が退化している。
精神性発汗
緊急時や緊張したときに出てくる汗には脂肪分が含まれた汗で、ニオイの元となりやすい。
自分のワキガ臭の発生原因にあった対策法を
1.脇毛を脱毛する
脇毛が濃いと、雑菌がとどまりやすく、アポクリン汗腺から出る脂肪汗と混じってニオイが出やすくなるので、ワキガのニオイ対策で脱毛は効果的な方法の一つです。
また、アポクリン汗腺は毛穴に沿って存在しているので、医療用脱毛レーザーを照射することでアポクリン腺からの汗を緩和することが可能です。
レーザー照射の際に、毛穴にダメージを与えることで毛がだんだんと薄くなっていく脱毛効果のほかに、アポクリン腺にもダメージを与えることができるといわれています。
私は、毛が濃い方だったので15回以上腕、脇の脱毛に通いました。今では産毛が数本はえる程度までうすくなっていて、元々のニオイのキツさを抑えられているのではないかと思います。
2.ワキガに有効な制汗剤・クリームを塗る
脇のニオイを抑えるために即効性があるのは、汗とニオイ菌の繁殖を抑えるためのクリームが有効です。
もちろん、殺菌効果が高く、汗を強力に抑えられる制汗剤を使うのも手ですが、肌に刺激成分が多いものを使うより、マイルドでも菌の殺菌が望めるものを日常的に使うことをおすすめします。 肌を清潔に保つために表皮ブドウ球菌という菌は必要不可欠で、顔にも脇の下にも存在しています。
しかし、体の洗いすぎや殺菌によって死んでしまった表皮ブドウ球菌は24時間かけて再生するため、その間に表皮ブドウ球菌よりも強い菌である、黄色ブドウ球菌やジフテロイド菌などの雑菌がじわじわと増殖してしまうのです。
強い殺菌効果によって菌は死滅しても、より強い菌が脇にすみつきニオイの元になってしまうため、強い制汗剤やマイルドな制汗剤は使い分けることが必要なのです。
3.制汗剤を塗らない日を作る
毎日制汗剤をぬっていては、良い菌も殺菌してしまうため、常在菌が育つ環境を意図的につくることが必要です。
皮膚に住み着く表皮ブドウ球菌を発生させる環境をつくるために、休みの日などは制汗剤をぬらずに、汗腺を休ませると良いでしょう。
4.汗腺トレーニングで良い汗をかけるようにする
ニオイを抑えるためには、かける汗の質も重要です。良い汗、悪い汗がかけるか、自分でチェックしてみましょう。
悪い汗の特徴
ベトベトした汗をかき、ニオイがする
汗の粒が大きく、しょっぱい、酸っぱいなど味がする
ダラダラと流れる汗をかくことが多い
汗をかくと怠い、または疲労を感じる
良い汗の特徴
汗がサラッとしている
小粒の汗をかく
目に入っても染みない、味がしない
汗をかいた後爽快感がある
人には能動汗腺と呼ばれる、汗をかける汗腺の数があり、日本人は約230万個あるといわれています。
個人差や環境温度によって変化しますが、空調の効いた部屋で過ごすことが多いと汗腺機能を活発に使う必要がないため、働きが鈍り、悪い汗をかきやすくなります。良い汗を上手にかくためには、もともとある能動汗腺の働きを改善し、発汗機能を高めることが大切です。
5.食生活は野菜中心に
人間は食べた物でできているので、おろそかにした食生活の代償はサインとして体の症状にでてきます。
アポクリン汗腺からでる汗には脂肪分が含まれるため、バランスの悪い食事の改善によって、汗のニオイにも影響がでてくるといえます。
まずは、普段の食生活が以下に当てはまるかチェックしてみてください。
肉中心の食生活
脂物が好き
緑黄色野菜を食べていない
インスタントヌードルで食事をサッと済ませることが多い
チョコレートや菓子パンなど、甘い物をよく食べる
おせんべいやポテトチップスなど、米菓子や油菓子をよく食べる
忙しい毎日だと、コンビニのお弁当や、スーパーのお惣菜で済ませてしまうこともあるかと思います。
しかし、野菜や発酵食品中心の食生活に徐々にシフトし、内側からの体質改善を続けることで、皮脂を餌にして肌を弱酸性に保つ「表皮ブドウ球菌」の活性化ができます。
表皮ブドウ球菌は美肌菌ともいわれ、肌を健やかに保つための常在菌としても注目されています。特に非ワキガの人は、この表皮ブドウ球菌が常在菌として脇に住み着いているため、皮脂を食べてくれる自然の消臭パワーを生かすことができるのです。
まずはお菓子を減らす、常備菜を作ってみるなど、できるところから少しずつ改善することをおすすめします。
6.緊急用のニオイ対策をもっておく
緊張しそうなイベントがその日にありそうなときは、自分なりの対策法を実践するようにしましょう。
汗が出ても、準備さえしていれば慌てないものです。私の場合は、塩化アルミニウムが配合された強めの制汗剤をあらかじめ使う、また着替えを準備していき、トイレでサッと服を着替えるなどして対策しています。
7.ニオイを気にしすぎない、どんと構える
緊張がトリガーとなり汗が出てくるようになると、その根本の不安をコントロールすることが必要になるため、精神性発汗は、外科的な手法だけではなく、心のあり方も深く関わっていると考え、専門医の元での治療が必要な場合があります。
多汗症やワキガ治療に特化した五味クリニックの五味院長によると、汗をかくことに対して、逆張りの思考を持つことも効果的なようです。
汗をかいてはいけないと力めば力むほど緊張して汗をかいてしまうなら、いっそ
「どこまで汗が出るか試してやろう」と開きなおるのです。「そんな簡単なことで治るくらいなら苦労はしない」と思う方もいるでしょうが、これが意外と有効なのです。
~~たった一回の面接で汗が激減した例もありました。
出典:汗をかけない人間は爬虫類化する