ワキガ

ワキガはサウナで改善できるの?汗の質を改善すれば劇的に変われる

ワキガが気になると、何をしていても脇に意識が集中してしまうため、日常生活の中で起こる発汗の恐怖に、追い詰められる人も少なくありません。

仕事中や外出中でも脇のニオイが気になると「もうこのまま帰宅してしまいたい」と、今やっていることがどうでも良くなってしまう感情を何度も経験しましたが、調べたところ、このような不安やストレスを常に抱えていることでも、汗腺を刺激してしまう要因になっていたのです。

この記事では、精神的な刺激によってかく汗の仕組みや、サウナによる改善効果を紹介しています。

私自身もサウナによるニオイ体質改善効果を実感していますので、汗腺の働きを整えるためにもぜひ活用してみてください。

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Contents

そもそもワキガのにおいが発生する仕組みは?

汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類があります。

エクリン汗腺:エクリン腺は全身の皮膚表面に分布しており、無色無臭で暑い時や運動をした時に発汗して、体の体温を調節する働きをします。

アポクリン汗腺:アポクリン汗腺から出る汗に雑菌が増殖し、汗の成分を分解することでワキガのニオイが発生します。

エクリン腺からでる汗の成分はほとんどが水ですが、わずかに塩化ナトリウムやカリウム、カルシウム、乳酸、アミノ酸などを含むので、発汗した時は無臭ですが、皮膚の常在菌によって分解されることで、いわゆる「汗臭いにおい」を発生させます。

ワキガのにおいの元になるのはアポクリン腺から発汗する汗で、脇や耳、へそ、乳首、陰部など体の一部分にのみあり、緊張をした時やストレスを感じた時に分泌されやすいという特徴があるため「精神性発汗」とも呼ばれます。

精神性発汗による汗は短時間に発汗し、にごっていて粘度があります。
こちらも成分のほとんどは水ですが、タンパク質、脂質、脂肪酸、コレステロール類、鉄など多くの成分を含むため、雑菌のエサになりやすく、皮膚の常在菌が分解することで、独特のにおいを発生させてしまいます。

発汗の仕方には3つあります。

温熱性発汗

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温熱性発汗とは、体温を適正に保つためにかく汗です。

暑さを感じたときや、運動したときにエクリン汗腺から発汗が促され、 手のひら、足の裏以外の全身から発汗が続きます。

お風呂やサウナなども温熱性発汗です。しっかり汗をかくことで汗腺機能が高まり、排出される汗に含まれるミネラルなどを極力少なくし、限りなく水に近いサラっとした汗をかけるようになることが理想です。

味覚性発汗

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味覚性発刊とは、辛いものを食べたときに、顔が熱くなりかく汗です。

額や鼻の頭から汗が出始め、時には全身ポカポカしてくることもありますよね。 香辛料によって味覚が刺激されることで、エクリン汗腺からの発汗が促されます。

味覚性発汗でかいた汗は、食べ終わると比較的にすぐ引きます。
エクリン汗腺からでる汗なのでアポクリン汗腺と比較するとニオイの心配はありません。

精神性発汗

精神性発汗

精神性発刊とは、ストレスを感じたときに短時間で発汗する汗です。

特に多汗症、ワキガで悩む人は、精神的な緊張や不安、恐怖などがトリガーとなって交感神経を刺激し、汗腺を活発化させしてしまいます。

手のひら、足の裏、脇の下など限定的な箇所で症状が現れ、精神性発汗の場合はエクリン汗腺、アポクリン汗腺どちらからも発汗があります。

精神性発汗は苦しんでいる本人からするととても辛いです。 汗を出すまいと思えば思うほど、毛穴から噴き出てくる感覚があります。このような症状は、真面目でまっすぐな方に多く、緊張するなといっても難しいことがあります。

ストレスでワキガ臭がキツくなるのは精神性発汗が原因の一つ

ストレスがかかった時や緊張した時にワキガの臭いがキツくなると感じる人がいます。

精神的な刺激によってでる精神性発汗は、体温調節をするために出る汗とは違い、アポクリン汗腺とエクリン汗腺から短時間に大量に発汗するという特徴があり、汗の出る場所は、手の平や足の裏、脇など体の限られた部分で多くなります。

アポクリン汗腺から出る汗は、たんぱく質や脂質、脂肪酸、コレステロール類、鉄などを含んでいて、この汗が肌表面にいる常在菌に分解されることで、ワキガの臭いを発生させます。

ワキガの人こそサウナに入るべき3つの理由

エクリン汗腺から出る汗や精神的な刺激によって起こってしまう発汗は、サウナによって良い汗をかけるよう、汗の質を改善したり、自律神経を整えることで対策することができます。

デメリットが全く見当たらないサウナですが、高温多湿という環境なので体調の関係上、無理はしないようにしましょう。

サウナによって得られる効果にはこんなものがあります。

自律神経を整えることができる

ストレスや緊張によって出る精神性発汗の改善には、サウナがおすすめです!

ワキガの人は臭いが気になって汗をかくことを控えようとしますが、サウナはただ汗をかくだけでなく、健康効果が期待できます。

その1つがサウナによって自律神経を整える効果です。

自律神経は活発に行動している時に働く交感神経と、リラックスしている時に働く副交感神経があります。

ストレスや緊張を感じていると交感神経が常に優位に働くようになり、副交感神経の働きが弱くなってしまいますが、この調整は自分の意思で行うことはできません。

サウナは非常に高温で、急激に体温が上がることで、体は体温を下げるようと大量に発汗させます。この時に働くのが交感神経です。

そして、熱くなった体を水風呂で冷やす時には副交感神経が働きます。

交互にこの2つの神経を刺激することで、自分の意思では調節できない交感神経と副交感神経の両方を鍛えて自律神経を整えることができます。

自律神経を整えることでストレスや緊張による発汗を正常に元に戻す作用が期待できるので、結果としてで臭いの改善に繋がります。

汗腺を鍛えることができる

たっぷりと汗をかくことができるサウナは、汗腺を鍛えることができます。

汗腺を鍛えることを汗腺トレーニングと呼び、ワキガの臭いを抑えるのにも効果的とされています。

汗には良い汗と悪い汗があります。

良い汗は小粒でサラサラとしていますが、悪い汗は大粒でベタベタしていて、ワキガの臭いを発生させるのはベタベタの汗です。

普段汗をかかないような生活が多いと、汗腺の働きが悪くなり普段から悪い汗が出やすくなります。

良い汗はほとんどの成分が水ですが、悪い汗はたんぱく質や脂質、脂肪酸、コレステロール類、鉄など多くの成分を含んでいますので、これらの成分が肌の表面にいる常在菌によって分解されることでワキガの臭いが発生します。

普段エアコンの効いた室内にいて、汗をかく機会が少なくなると汗腺の働きが悪くなってしまいます。

そのため空調の管理された涼しい室内から暑い屋外に出ると一気に汗が吹き出ます。このどっと出る汗は汗の成分が濃いため、ワキガの臭いを感じさせやすくなります。

普段から汗をかいて汗腺を鍛えておくと、じんわりと小粒のサラッとした汗をかくようになり、臭いの発生を防ぐことができます。

お風呂で半身浴をして体を芯から温めて汗をかくのも良いですが、暑い夏に毎日半身浴をするのは辛いものもあります。

そのため効率的に汗を出し、汗腺を鍛えることができるサウナがおすすめです。

代謝を良くしデトックス効果が期待できる

サウナで体を温めることで、血行を促進し、新陳代謝を良くする効果が期待できます。

たくさん汗をかくことで体に溜まっていた老廃物を排出しデトックスできるので、ワキガの臭いを抑える効果も期待できます。

ワキガの臭いの元になるアポクリン汗腺からの汗は、たんぱく質や脂質、脂肪酸、コレステロール類、鉄など多くの成分が含まれています。

それだけでなく、体内の老廃物や汗をかかないことで毛穴に詰まった汚れ、皮脂も混ざり合い、ベタベタしてにごった色をしています。

サウナに入ると普段よりも汗腺を活発にさせて大量に汗を出すことができます。

その時にアポクリン汗腺から汗と一緒に体に溜まった老廃物を排出することができるのです。

一度では劇的な変化は感じづらいかもしれませんが、何度も繰り返すことで臭いの元になる汗の成分が薄まっていき、ベタベタした汗から臭いの少ないサラサラした汗に変わります!

汗を効率的に出すためには水分の摂取が必要です。

サウナに入る時には水分補給を忘れないようにしましょう。

運動をすべき2つの理由

また、汗のニオイが気になるからといって、運動によって汗をかかないようにすることも対策にはなっていません。

空調が効いた部屋にいることが多くなっている人が多いからこそ、運動をおすすめします。

慢性的に体が冷えている可能性があるから

適度な運動を行い血流を改善して体を温めることは、結果として臭わない体質の近道になります。

精神性発汗は、ストレスや緊張が原因になり、手の平や足の裏、脇など体の一部分に、短時間に大量に発汗します。

慢性的にストレスを感じていると自律神経が乱れ、交感神経が優位な状態が続くようになります。

自律神経は体温調節機能を司っていますが、交感神経が優位になることで上手く働かなくなり、血管が収縮して血流が悪くなってしまいます。

この状態が長く続くと、体の末端まで新鮮な暖かい血液を送り届けることができにくくなってしまい、冷え性になりやすくなります。

精神性発汗でワキガの臭いが気になる人は、ストレスによる自律神経の乱れから慢性的に体が冷えている可能性があります。

運動のストレス解消効果が高いから

精神性発汗がストレスの影響を受けるため、改善するためにはストレスを解消することが大切になってきます。

運動がストレス解消になるのは、体を動かすことで、血行を良くして、体の隅々まで新鮮で暖かい血液を巡らせることができるからです。

血流が良くなることで脳への血流も良くなります。それによって思考力や記憶力が高まるだけでなく、心を落ち着けて安らぎを与えるセロトニンなどの神経伝達物質も脳内で活性化されます。

また、運動をしている時間は、悩みや不安な気持ちを忘れることができます。そして上達することで達成感や満足感も感じられるため、ストレスを解消することができます。

運動後すっきりと爽やかで明るい気持ちになれるのはこのためなのです。

汗によって得られるメリット

汗のメリット
汗が出てくると、止まらない不快感やニオイが気になるところですが、実は汗にはメリットが多くあります。

「汗が出ない人間になりたい」 私自身、一時期は汗を完全にブロックすることにとらわれていましたが、そんな極端なことはできるはずがありません。

汗にはメリットがたくさんあります。ニオイにとらわれてやりたいことができない生活は、自分らしく過ごせないですよね。
良い汗をかけるように、少しずつ改善していけばいいのです。

汗をかくことで、想像以上に良いメリットが多くあります。

美肌菌が繁殖して、肌がきれいになる

美肌菌は別名、表皮ブドウ球菌といわれています。 これは、非ワキガの人の脇にすみついている菌です。

表皮ブドウ球菌は、皮膚上の皮脂を食べていて、皮膚を弱酸性に保ち、菌の消臭を行ってくれるため、健康な肌を保つためになくてはならない菌です。

肌表面は角質、皮脂、そして汗などの天然のバリアがあります。健康な肌にニオイの元となる、黄色ブドウ球菌や真菌などは繁殖しません。
良い汗は天然の保水効果があるので、温泉あがりには化粧水や制汗剤をつけず、汗をなじませています。

血のめぐりが良くなる

汗をかくことで体温が上がると、血のめぐりが良くなります。

血のめぐりが良くなると、内臓の働きが活発になり、溜まった毒素がスムーズに排出されるようになります。
東洋医学的な見地でいうと、血のめぐりが良くなると体の機能、内臓の働きは、健康だった状態へと元に戻る力が働くといわれています。(自然治癒力)

汗の成分となる血液中の血しょうをくみ取るときも、汗として分泌されるまえに余分なミネラルの再吸収も、 汗腺機能がしっかり働くようになると、不純物が少ないサラッとした汗をかけるようになることが期待できます。

免疫力が上がる

体温が一℃あがると、免疫力は30%上がるといわれています。

汗をかくと熱が発生し体温が上がりますので、免疫力も高まります。

免疫力は体内の菌を殺し、毒素を排出してカラダを健康に導いてくれるのです。

自律神経、ホルモンのバランスが整う

血のめぐりが良くなり、体温が上がり、免疫力も高まると体は最高に良い状態ですよね。

血管と神経は平行に走っているので、血行が良くなると神経がほぐれて、 副交感神経が優位になりリラックスできている状態になります。

逆に、血のめぐりが悪いと、体が冷えてしまうので、血管も収縮してしまい 神経も同じく収縮してしまいます。

そうなると交感神経優位となるため、 交感神経の伝達によって多量に汗が分泌されてしまいます。

血流が良いことで、必要なところまでホルモンが行き届くので、結果としてホルモンバランスも保たれますので、 体の状態を整えられれば、神経やホルモンなどの機能も正常になるので、汗を分泌する汗腺も同様に、正常に働いてもらえることが期待できます。

汗は止めることはできない!「良い汗」をかこう

精神性発汗

日常生活での発汗は止めることはできません。

もし汗で精神的にも辛い思いをし、生活に支障をきたしていると感じる場合は、できれば病院へ相談いきましょう。

専門家のアドバイスによって、気持ちが楽になり症状が改善することもあります。

本当に辛いとき、身近な人に相談しても「汗なんてどうってことない」と取り合ってもらえないこともありますので、状況を打開するためにも、専門家に相談することが必要なのです。

また、体の洗いすぎ、殺菌しすぎなどによる体臭対策は、かえって常在菌のバランスを悪くし、わきがを悪化させてしまうことにつながります。

体質を改善することで、結果として良い汗をかけるようにすること、 さらに、不安や緊張をコントロールできるよう、瞑想や呼吸法など自分自身を落ち着かせるための術を会得することが、長期的な改善になります。

ワキガの人がしやすい勘違い「汗自体がくさい訳ではない」

ワキガの人は、汗自体が臭うと勘違いして、汗をかくサウナや運動は避けてしまう人が多いです。

ワキガの臭いの元になるアポクリン汗腺からの汗自体は無臭なので、極端な話、菌と反応しなければ無臭です。

ワキガ臭がしてしまうのは、アポクリン汗腺からの汗には、たんぱく質や脂質、脂肪酸、コレステロール類、鉄などが含まれていて、それによって雑菌が繁殖しやすく、雑菌によって分解された時に臭いを発生させてしまうからです。

そのため汗をかいても分解される前に洗い流したり拭いたりすれば臭いを抑えることができます。

さらには、積極的にサウナや運動で汗をかき、汗腺を鍛えることで、汗の成分濃度を薄くすることができるので、臭い体質の改善をすることができます。

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汗の質を改善すればワキガクリームの効果が劇的にアップする

ワキガの臭い対策で、ワキガクリームを使っている人は多いですよね。
ワキガクリームは臭いの軽減、汗の抑制、雑菌の消毒を行うことで、気になる臭いを抑える効果があります。

でもワキガクリームだけでは時間が経った時や、たくさん汗をかいた時には不安を感じることもあるでしょう。

ワキガクリームに頼るだけでなく、サウナや運動によって汗の質を改善すれば、より臭いを抑える効果が高くなります。

サウナや運動は、汗腺を鍛え、新陳代謝を活発にし、ストレス解消にも効果を発揮します。

これらは、臭いの原因になるベタベタした悪い汗を、サラサラの良い汗に改善します。

汗の質が改善されれば、臭い自体も弱くなるので、ワキガクリームの効果も倍増し、一日中脇の臭いを気にせず過ごすことができるようになります。