ワキガのニオイは脱毛すれば軽減させることはできます。でも脱毛するだけでワキガが治るということはありません。
腋臭レベルにもよりますが、「ワキ脱毛でわきがが治る」というような口コミを発信されている方は、軽度のワキガもしくは、非ワキガの人の可能性が高いでしょう。
しかし、脱毛することでワキガ臭を抑えることができるのは事実です。
結論からいうと、ワキガでも脇脱毛はメリットのほうが多いと思います。
中程度ワキガの私が、ワキ脱毛で体感できた効果をお伝えします。
Contents
ワキガのニオイには波がある。根治しようと意気込まない方がラク
そもそも、「ワキガに特効薬はないため、地道に治していくしかない」という思考はとても重要です。
「脱毛したらニオイが大幅軽減される」、「ワキの臭さをほぼシャットアウトしてくれる制汗剤」を期待しすぎてしまい、依存してしまうことは、精神衛生上よくないことだからです。
私の経験上、ワキガのニオイを限りなく抑えることは可能です。
制汗剤、クリームで脇をケアするだけでなく、内側からの体質改善で大きくニオイの強さを改善できました。 午前中に制汗剤を塗らないでも生活できるときもありますが、
かたや体調、ストレス、緊張レベルによって、ニオイが強くなるときもあります。
このように、自分のコンディションによってワキガ臭が強くなったり、弱くなったりを繰り返しながら、改善に向かうはずなのです。
だからこそ脇脱毛も、ワキガを改善させるための一つのステップとしてとらえ、実践していただきたいなと思います。
ワキガの人が脇脱毛を行うメリットとデメリットとは
メリット
1.ニオイの発生を遅らせることができる
ワキガの人は脇毛など体毛が濃い傾向にあります。ニオイの元となるアポクリン汗腺は毛穴に沿って存在するため、アポクリン腺も活発です。
脇毛が生えていると、毛と毛の間に雑菌が繁殖しやすいため、毛に汚れが絡まりやすい状態になっていますが、脱毛をすることで、雑菌が繁殖しやすい環境を改善することができます。
2.ニオイの元となるアポクリン汗腺を攻撃することができる
脱毛で皮膚にあてるレーザーによって、ワキガ臭を発する汗を分泌するアポクリン汗腺にダメージを与えることができます。
アポクリン腺は毛穴に沿って存在しているため、照射によってレーザーが毛穴と同時にアポクリン腺への作用も期待できるのです。
完全に機能を低下させることは難しいですが、ダメージを与えアポクリン汗腺機能の低下によって、ニオイの元になる汗を減らせる可能性があります。
3.自己処理による乾燥を防げる
特に敏感肌の人にとって、カミソリなどの自己処理は脇の下の皮膚が乾燥しやすい状態となります。
乾燥状態では、体がより皮脂を出そうとするので菌の餌を増やしてしまいニオイの原因にもなりますが、
脱毛することで自己処理によるダメージと皮膚のうるおいを保ち、正常な皮脂量を維持することができます。
4.外出先でのデオドラント製品の塗りなおしによる消臭効果がUP
毛に絡みついたニオイはとれにくいため、外出先でウエットティッシュ等で拭いてもなかなかニオイがとれないままクリームを塗っていましたが、
脇がツルツルになるので、ウエットティッシュで拭いただけでかなりニオイを取りきることができます。
雑菌を拭きとることができるので、そのあとに塗る制汗剤の効き目も高まります。
デメリット
1.ワキ汗が増える可能性がある
脇毛がはえていると汗が毛に絡まり、汗の量にきづきにくいですが
脱毛することによって、汗をかいている実感値が高まる人もいるようです。
発汗量というより、汗を感じやすくなるといったほうがいいかもしれません。
2.人によっては汗のニオイがきつくなる可能性がある
毛がないため脇に汗をかくと、ツーッと脇を流れる汗の感じがはっきり分かるようになります。
今までなかった感覚に神経がつい脇に行きがちになり、緊張性のベトベトとした汗をかきやすくなることもあるようです。
さらに、利き腕のほうが脇汗の発汗量が多くなる傾向のため
特に脇の状態に慣れていない脱毛した直後は、ニオイを発しやすくなる可能性があります。
3.脱毛後、毛穴の中に皮脂汚れがたまってしまう
光照射によって毛穴にダメージを与えるので、開いた毛穴に汚れがたまり、雑菌が繁殖しやすく、それがニオイの元となることもあるようです。
白いプツプツとしたものが脇にあるようであれば、ピンセットでぎゅっと絞ってもいいそうです。
しかし、量が多く自分では難しい場合は皮膚科での治療をおすすめします。
自己ケアでは塩風呂がおすすめです。湯船に粗塩を入れてゆっくり半身浴をすることで毛穴が開き、汚れを浮かしとりましょう。
「脱毛でワキガが治った」という口コミがあるのはなぜか
ワキガが治るという口コミもチラホラ見かけますが、なぜでしょうか?
脱毛によってワキガ治ったという背景として、2つの可能性があります。
そもそも、ワキガではない
欧米人は80%がワキガなのに対して、日本人は10%しかワキガはいないそうです。
そのためワキガ人口が少ない分、自分の汗のニオイについてとても敏感だと言えます。
汗を掻きすぎたときの、酸っぱくさいような臭いを「ワキガ」と自己診断してしまっている可能性があります。
脇毛を処理すると雑菌が繁殖しにくく、さらに非ワキガの人の脇に豊富にいる表皮ブドウ球菌が住みやすい環境となるため、皮脂を餌とする菌の自然消臭パワーを活かすことができます。
その結果として、脇のニオイが気にならなくなった可能性があります。
自己処理が減り、脇の乾燥が改善された
カミソリの自己処理を続けていると、黒いブツブツになってしまったり、青髭のような剃り残しがでてきます。
脇毛の濃い人ほど、いくら剃ってもワキ毛の断面積は大きくなってしまうため目立たないように、何度もカミソリでケアしていて、慢性的に乾燥している状態になっている可能性があります。
脇は汗をかいてこもりやすいので、肌の乾燥には気づきにくい箇所です。
隠れ乾燥ワキとなっていることで皮脂が必要以上に分泌され、雑菌の餌が多い状態になっていたことでニオイとなっていた可能性があります。
脇脱毛をするとカミソリの使用頻度が格段に少なくなるため、乾燥が改善しニオイも軽減されたことも考えられます。
ワキガの人が脱毛サロンで脱毛する時の不安
1.施術前の脇のニオイが気になる
家からシャワーを浴びてきたとはいえ、ムワっとした臭いは気になりますよね。
わき脱毛の際は、上半身の服を脱ぎタオルをかけるので、着替える時間があります。
その時に、ウエットティッシュなどで脇を拭くことができるので、ニオイケアをしたうえで施術を受けることができます。
脱毛時には、クリームなどは塗ってはいけないので、脇を優しく拭くだけにしましょう。
ワキガをサロンの人に伝えるべき?
NOです。
ワキガはうつる病気でもないですし、ワキガだからといって特別に対応が変わる訳でもありません。
脱毛マシンに「ワキガモード」なるものがあれば話は別ですが(笑)
何回か通っていると脇毛も薄くなり、ニオイがだんだんと抑えられるようになってきますので、最初は気になるかもしれませんが、ぜひ通うことをおすすめします。
まとめ:敏感肌ワキガこそ、脇脱毛をしてよかったと思う
脇毛が濃い人は、脇脱毛で毛が薄くなってくるとニオイの軽減をかなり実感できると思います。
特に私は敏感肌だったので、自己処理のカミソリによって皮膚も赤くなっていて、制汗剤によってはしみるものもありました。
雑菌が繁殖しにくい環境があるほうが、脇のニオイケアをするうえで有利に働きます。
脱毛は決して安いものではありませんが、見た目はもちろん、ワキガの消臭効果を高めることができるので値段以上の効果を実感しています。
毛の濃さ、個人差もありますが、脱毛効果を実感できるのは3~4回ほど通った後からになるので、早めに通い始めるほうが良いでしょう。